始末をイメージしてから戦いを挑め
これは特に誰の言葉でもないが、詳しく言うと「まず、そのチャレンジの締めくくりで、何が得られるか、何を失うかをイメージしよう」といったところだろうか。
多くの人はその人生の中で何度か戦いを試みる。初めに言っておくと、戦いと人生とはイコールではない。人生というレールがあってそのポイント毎に戦いがある、そういった感覚である。
始末=締めくくりをイメージすることはとても大事だ。
その戦いの末にどのような世界が待ち受けているのかを、戦う前にイメージする、あるいは戦いながらイメージを修正していく。そのイメージに向かって戦略を立て、持てる戦術を駆使する。そして必ず終わらせる。そう、終わらせなければならない。そうすることで次へのモチベーションが保てる。
余談だが、太平洋戦争は後半になればなるほど「終わらせるイメージ」を、だれ一人持つことができず、だれもが、誰かにゆだねようと冷静さを失ううちに、敵国によってようやく終結を迎えることができたのだと思う。日本の政治家は昔も今も、「始末」に対峙することが下手くそだと言える。
将棋、は小学校以来指したことはないが、おそらく戦い始め、戦いの最中に、結末をイメージしそれに向かって手を繰り出しいるに違いない。(しらんけど)
話を戻そう。
事業で言うなら、挑むアイデアは、実は、たくさん転がっている。
アイデアは大事だが、それよりも大事なのは始末へのマネジメントと考える。
そのアイデアを具現化させ、いつまでに(目標の期日・ゴールは必ず決めること)どのような結末を迎えるかをできるだけ具体的に、できれば書面に落とし込む。
そうすることで初めて、力強く動き出せるのだ。
しかし、単なる度胸試しとして「戦い始める」輩が意外といる。
その多くは「始末」を「大成功」で締めくくるイメージを持っているだけだと推察する。自分の経験から、確信する。