僕はプレゼンの機会があるたびに、田舎ツーリズムを提案しています。一昔前なら日本の最先端のビルやテーマパークを見たいと思う外国の方もいらしたと思いますが、今は圧倒的に自国にないものを体感したがる外国人旅行者が多いのです。そんな人たちに「きれいな、可愛らしい田舎」を知ってもらいたいと考えています。
「田舎に送りこんでしまえば、なかなか出てこられないから、滞在期間も延びます」なんていうロジックを真顔で言って笑いを取りながらも田舎ツーリズムを推しています。
ある行政でのこと。一昨年くらいまでは、「ここには歴史ある神社も寺もない」し(そんなことはないです)、「熊野古道もない」(西国三十三ヶ所がありますよ)。行政の方たちはまだまだ「異人館」とか、「スーパーコンピュータ(「京」は廃棄が決まったそうですが)」とかを外国人旅行者に見せたくて、それを観光だと思い込んで、未練もあったようですがこの頃は田舎めぐりや体験観光に恐る恐る目を向け始めています。