口頭語で「あなたはそう言うけど」等という場合、「言う」は「ユー」と発音することが多いと思います。しかし、文章語では、「言う」は「いう」であり、パソコンで「ゆ」「う」と入力してもたいがい「言う」にはなりません。
終止形、連体形の「ユー」という語形は中世あたりから日本語に起きた〝連母音の長音化〟によるものだそうです。(九州を「キウシウ」から「キューシュー」と発音するようになったことなど)
しかし、「い」が残されているひとつの考え方は、他の活用形「いわない・いいます・いえば・いえ」などと表記の上で共通にすることで活用形は違うが同じ語であることを〝視覚的に〟表示しているかららしいです。