昨年から取り組んできた住宅関連企業様向けのマップが、ようやく入稿となりました。振り返れば、私と紙との付き合いは長く、80年代後半に雑誌専門の広告代理店に入社して以来、今日まで続いています。
当時、メディアといえば「電波」か「紙」かの二択のみ。イベントは「媒体」として扱われることもなく、まさに四媒体(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)全盛の時代でした。本当は、当時急成長していたイベント業界に憧れていたのですが、気がつけば紙メディアの世界にどっぷりと浸かり、本の流通や印刷についても学ぶことができました。
その後、独立して観光業界を支援する仕事を続けてきましたが、時代が進み、インターネットやデジタル広告が主流になっても、チラシやリーフレットといった紙媒体の需要は変わらず存在しています。むしろ、デジタルが普及するほどに、紙の持つ「手に取れる安心感」「じっくり読める信頼性」が再評価される場面も増えています。
パンフレットやマップは、情報を整理し、読者に伝える重要なツールです。特に観光や住宅業界では、手元に残る紙媒体が意思決定を後押しすることが多く、Web全盛の時代になっても、その役割は決して色あせません。
「紙は永遠」——それは単なるノスタルジーではなく、変わりゆく時代の中で、今なお必要とされ続ける確かな価値なのです。
