紙のマップを作る際の大きな課題は、広範囲に点在する「必要な場所」だけを切り出し、限られたスペース内で見やすく配置することです。
デジタル地図であれば、指でスワイプしたりスライドさせたりするだけで目的地にたどり着けます。しかし、紙のマップでは、例えばA2サイズなど限られた範囲内で、認識しやすい縮尺を保ちつつ、必要な情報を収める工夫が求められます。そのためには、不要な部分にスペースを作り、必要な場所をそこへ移植する作業が必要になります。
また、地図上の配置にも配慮が必要です。例えば、右側にあるものはできるだけ右側へ移植することで、直感的に理解しやすくなります。最も重要なのは、地図の「見やすさ」を維持すること。位置関係が分かりやすく整理されていなければ、目的地を探しにくくなってしまうからです。
